今、N-ONEに乗る。
みんなは、「N-ONE」って、知ってるかな???
例えば、「N-BOX」よりも売れなくて、もう気が狂う、とか、
「N-WGN」よりも売れなくて、もう気が狂う、といったことを
「N-ONE」って言うんだよ。
というわけでN-ONEに乗る機会を得た。
なんのことはなく、ただ単にFD2を車検に出したら代車がN-ONEだったってだけである。
私はN-ONE自体意外と好きである。トールワゴン一色だった軽自動車の中に颯爽と現れた、カワイイ見た目の軽である。しかも通常のデイリーユースはもちろん、ワンメイクレースを出来るほどのスポーツ性を持ったグレードも存在する。
見切れた上に文字が小さくて申し訳ないが、コレが諸元である。
注目したいのはS07A型エンジンのスペックで、ターボで64ps絞り出すのは当然だが、このエンジンは、NAでも58ps/6.8kgf・mを絞り出している。
スペック厨みたいで申し訳ないが、このスペックをNAで越しているのは、同じくホンダのビートと、ダイハツのミラだけである。
まあぶっちゃけこのS07AはN-WGNやN-BOXにも搭載されているのでこの車が特別というわけではないが、それでも素晴らしい努力の結晶には違いない。
そして、一部グレードを除いてスタビライザーが装備され、ターボモデルには7スピードモード付きパドルシフトが奢られるなど、なかなか贅沢な1台である。
この車にちょっと乗って思ったことをいくつか書いておこうと思う。
1.視界の良さ
普通の車もこんなもんなのかも知れないが、普段FD2に乗っていて見える景色と全く違う。窓は広々しているし、Aピラー部、後方、左右共に視界良好。
FD2が特殊な車なのは重々承知だが、それにしたってこんなに違うものかと思った。
2.取り回しのしやすさ
この車の優しいポイントのもう一つが、見切りの良さ、そこからくる取り回しのしやすさである。
可愛い見た目だが、フロントバンパーは直立しており、フロントオーバーハングはほぼ無いようなものなので、車両感覚はめちゃくちゃ掴みやすい。若葉マークで初めて乗った私でも何の不安もなく乗ることが出来た。
この見た目でこんだけ乗りやすかったらもっと売れてもいいのにね。
3.街乗り用エンジン?
コレはちょっとネガティブな意見になってしまうかも知れないが、ちょっとパワーが足りないかなというふうに感じる場面があった。
と言っても、それは追い越しの場合であって、普通に街乗りする分には問題ない。
途中でECON(リーンバーンモード)が入っていたことに気づき切ったものの、さほど変化はなかった。
まあ、アクセルをガバッと開けた際にCVTの反応が若干ニブいとかそういった要素もあるが、普通に乗る分には一切の不満はない。NAでこれだけ走れば上々といったカンジだ。
4.バカ軽いハンドル
普段FD2に乗っている身からすると、驚くほどハンドルが軽い。
あんまり軽いので、幹線道路でまあまあな速度で流れているとちょっと怖い。
あれだけ細いタイヤで一般向けのパワステがついていればこんなものなのか。
FD2が重ステ寄りなのかも知れないが。ともかく一般の人からすれば運転していても疲れないという意味ではプラス要素であるかも知れない。
総評としては、室内の広さなどはトールワゴン軽に劣るものの、それ以外は予想以上に高水準で仕上がっていて、こりゃ軽自動車で十分ですわって感じ。
普通車が売れないのは税金云々もあるけど、軽自動車のクォリティが普通車に肉薄しているから、ということを学べるいい車でした。
それでも私は不便で乗りづらいシビックに乗りますが。
またお会いしましょう。