FD2のいいとこ、わるいとこ
前回は買ったところで終わっているので、今回は乗りはじめて分かったいいところと悪いところについて書いていきたいと思う。
ちなみに今日(2018-03-27)時点で自分で転がした距離はおおよそ700km行かないくらい。まだまだ乗ってないが、それでも免許取り立てのペーペーには刺激的な車であった。
FD2のいいところ
- 気持ちよく回ってくれる程よいパワー感のK20A
- 気持ちの良いシフトフィール
- 意外と充実した小物入れ
- 見やすいメーター周り
FD2のだめなところ
- 乗り心地
- 遮音性
- クソみたいなインターナビ
- 手動ミラー
まずは良い点からまとめていきたいと思う。
一風変わったサイドブレーキの横に生えたシフトレバーは、球体のアルミノブの握りやすさもさることながら、ギアの入り口に軽く押し当てると、吸い込まれるようにスコッと入ってくれる小気味いいものであった。また、短いシフトストロークも非常にスポーティーでよい。
FD2でドライブに行きたくなる理由の何割かは、この気持ちいいシフトフィールにあると断言できる。
エンジンも素晴らしい。
踏めば踏んだだけ回転が上がっていくエンジンは気持ちいいの一言に尽きる。
静かに乗ろうと思っていた自分でさえ、上まで回したくてウズウズすることがある。
マフラーがノーマルなので、静かは静かだが、回せば気持ち音が車内に飛び込んでくる。VTECの切り替えも分かる程度の音量で、ノーマルでも十分なのではないかと思ってしまうレベルだ。
しかも、3000回転くらいまでの常用域はモロに乗用車って感じの主張のない音なので、近所を転がすときも申し訳無さは0だ。
パワーもちょうどよく、高速の合流などのパワーが欲しい場面でもギアを合わせてアクセルを踏み込めば、十分以上の加速をしてくれる。
決して怖いと感じることもなく、かと言って足りないということもない。
この車に乗るまではホンダオタクがVTECを崇めるのを気持ちが悪いとさえ思っていたが、コレを味わってしまうと二度とそんな事は考えられない。それほど素晴らしいエンジンだ。
小物入れが充実しているのも意外と嬉しい。
この手の車には「我慢」が求められるものだ。私がほしいと思っていたNAロードスターなどの小さい車では収納スペースのなさなどが挙げられる。まああんだけ小さい車に収納力を求めるのも酷というものだ。
その反面、この車のベースは通常のシビックセダンであり、前後ドアポケット、センターコンソールの小物入れ、アームレット下のボックス、ドリンクホルダーなど、抜かりのない収納スペース配置に加え、トランクも広々しており、普段の買い物など敵ではないといった感じだ。
まあシビック純正サイズのタイヤを乗せるとトランクには2本しか乗らないのでちょっと残念ではあったが。
メーターも素晴らしい出来栄えである。
何が良いって、スピードを見るのにいちいち視線を移動させなくても、少し下を見るだけでいいのだ。
FD2のメーターはハンドルの先に単眼のタコメーターがあり、その上、フロントウインドウのすぐ下辺りにデジタルのスピードメーターがある。
これが意外と便利で、高速巡航のときなどに重宝する。
しかも、スピードメーターには、レブインジケーターと、VTECランプがついている。
心はクソガキなので、アクセルを踏んでいって音が少し変わるのと同時にVTECランプがピカッと光ると笑顔になってしまう。
レースカーみたいでカッコイイと思った(こなみ)
ここからは悪いポイントをまとめていきたいと思う。
乗り心地は、まあみんカラでもネット上のインプレでも言われていたものなので覚悟はしていたものの、実際乗るとかなりキツイ。
動画なんかも上がっているので見て頂ければ分かるが、路面の悪いところなんかだと体全体が上下に揺さぶられるような乗り心地だ。
この乗り心地の悪さも、10年落ちのPOTENZA RE070から同じくPOTENZAのS001に変えると路面のゴツゴツを拾わなくなったような感触がある。この車に関しては、使い方によってタイヤ選びも大きく変わるのだなと実感。飛ばすのでなければスポーツタイヤを履く必要はないし、そうすることで乗り心地も多少良くなる。
まあ、この車を買う人は走りに興味がある人なのであまり関係ないかも知れない。
この車の乗り心地に関しては、慣れていくしかないという結論に至った。
車高調も入れる予定なのでそこで変わるかも、また楽しみである。
遮音性もまた、タイプRに望むべきではないのかも知れない。遮音材も、走りのためには単なるウエイトでしかないのだから。
しかし、私がRomantic Nowを車内でボリュームアゲアゲで聴きながらみりあおかあさんへの想いを馳せているのが、車外に漏れているのではないかと思うと気が気でない。
これも、簡易的ではあるがデッドニングを施すことで少しマシになるのではないかと思う。
私がこの車で一番と言っていいほど不満なのがホンダ純正ナビであるインターナビである。
このFD2は、純正でインターナビというナビをオプション選択で取り付けられるのだが、いかんせん2007年製のナビであり、Bluetoothオーディオなどに対応していない。
CDを大量に持ち込むのもナンセンスなので私はナビを換えようと、各カーナビメーカーの車種適合表を見てみた。
しかし、そのいずれにもFD2のインターナビ取り付け車には適合しない旨の記載がなされている。
というのも、インターナビは通常の7インチ2dinナビの右と下に操作ボタンがあるので、通常の7インチ2dinナビはもちろん、2dinワイドのナビも適合しないのである。
しかも、オーディオレス車には適合するというあまりにもふざけた仕様で、ホンダのこういうところはゴミだと再認識させられた。
そこで知り合いの紹介で某自動車用品店に泣きつくと、2dinワイドが幅的には付くのでやってみるとの返答がいただけた。しかし、配線類が取り寄せになる上、適合しないものを無理やり付けるので工賃もふんだくられてしまう。
工賃に云々言う気はないが、Bluetoothオーディオ対応ナビなどを使いたい人は、オーディオレス車を探して買うことをおすすめする。
ホンダクソクソポイントの2つ目がミラーである。
私のFD2は前期型であり、ミラーは手動である。自分で開けて、自分で閉める。
まあタイプRだししょうがないかな、と思っていたのだが、調べてみると後期型は電動ミラーらしい。
しかもその電動ミラーと手動のミラーで重量が変わらないというのだから面白い。
それを前期に付けろ。
まあFDシビックの中で手動のミラーは前期型FD2だけのようなので、FD1、FD2、FD3のミラーを流用すれば問題ない。幸い私の車のカラーであるスーパープラチナ・メタリックは、Rでないシビックにもある。
チャン白のことは知らん。
まあ長々と書いたが、一言でこの車をまとめると
「一人で走ると楽しい車」
であると思う。走り以外のことにはいくらでも文句が出るが、走りのことになると、一切文句のつけようがない車である。